こんにちは!わたMANです。
今回はジャスパーウ著『 実践スタンフォード式デザイン思考 世界一クリエイティブな問題解決』という本を紹介していきたいと思います。
この本は、著者がスタンフォード大学で学んだデザイン思考を身につけるためのノウハウが書かれています。
「デザイン思考ってなに?」
「聞いたことあるけどよくわからない」
という方にオススメです。
問題解決におけるベースとなる考え方を学ぶことができるので、誰が読んでもタメになると思います。
デザイン思考とは?
デザイン思考とは、「(問題を解決する方法を)設計(Design)するための考え方(Thinking)」
ビジネスシーンにおいてある問題に直面した際に役立つ、問題を解決するための考え方です。
新しいサービスや製品を開発するには、世の中のニーズや問題を見つけ出して解決する必要があります。
デザイン思考は、製品やサービスを使う人々を正しく理解するために必要な考え方であると言えます。
近年は、このデザイン思考という考え方に注目が集まっており、ビジネスパーソンならばぜひおさえておきたいところです。
デザイン思考は方程式ではなく考え方
デザイン思考は「考え方」であって「方程式」や「英単語」といった、「ある問題に対する決まった解き方」とは異なるということです。つまりデザイン思考を使うタイミングは、特定の問題が出た場合ではなく、普段からデザイン思考の考え方をベースに、自分なりのアレンジを加えて問題解決に用いるということです。
著者はデザイン思考について、あくまでも「考え方」であり「方程式」ではないと述べています。
「この問題が起きたからデザイン思考を使おう」
というようなことではなく、常日頃からデザイン思考の考え方を念頭に置いて、問題解決をしていく必要があるということです。
デザイン思考の5つのプロセス
それではデザイン思考の具体的な流れについて説明していきたいと思います。
デザイン思考は5つのプロセスから成り立っています。
デザイン思考のプロセスは「共感」から始まります。①共感(Empathize)、②定義(Define)、③アイデア(Ideate)、④プロトタイプ(Prototype)、そして⑤テスト(Test)
これは基本的なデザイン思考の例で、プロジェクトに応じてアレンジを加えていくことが大事です。
また、これらのプロセスは順番にこなしていくものではなく、5つのプロセスを行き戻りしながら進んで行くというのが最大のポイントです。
例えば、アイデアのプロセスまで進んだけどいい解決法が見つからないときは、定義や共感プロセスまで戻ります。
デザイン思考は一直線の方法論ではないということを頭に置いてください。
そのため、デザイン思考はそれぞれのシチュエーションに応じて形を変えて、応用していきます。
デザイン思考を学ぶためには、自分自身がデザイン思考を試しにやってみて、段々と身につけていく必要があるのです。
次からはデザイン思考の各プロセスの説明をしていきたいと思います。
始めに問題定義をする
問題定義→トピックを決める
デザイン思考のプロセスに入る前に、まず「目的」や「テーマ」を明確にすることが大事です。
著者がスタンフォードの授業で扱ったのは、
「インスタントラーメンを食べる体験をデザインする」
「子どもたちが食べるものを健康的にする」
「英語を母語としない子どもたちの英語学習環境考える」
の3つだったそうです。
ビジネスシーンでは「このサービスをより使いやすいものにする」といったトピックが考えられます。
問題定義がないと向かう場所が分からないため、まずはこれを決めておきましょう。
デザイン思考 ①共感
共感(Empathize)→問題を見つけるための情報を集める
共感プロセスでは、人々の不便や不満に対して、相手の気持ちに寄り添うことで具体的に何が問題なのかを探っていきます。
共感するための3つの方法として
- ユーザーを観察する(Observe)
- 自分で体験してみる(Immerse)
- ユーザーに直接聞いてみる(Engage)
という方法があります。
他人の思いを共感することは非常に難しいものです。
同じ経験をしたとしても、人それぞれで感じ方が異なります。
しかし、やはりサービスや製品を世に出すときはユーザー目線になって使う人の気持ちを汲み取ることが重要になってきます。
100%共感するのは難しいかもしれませんが、ユーザーの言動を事細かくチェックしたり、自ら体験することで段々と問題解決に近づくと思います。
デザイン思考 ②定義
定義(Define)→解くべき問題を決める
定義プロセスでは、共感プロセスで集めた情報をもとに、問題の定義を行います。
「ターゲットは誰か」
「何を解決すべきか」
「どうやって問題を解決すべきか」
をブレインストーミングしていきます。
問題解決方法に関しては、次のアイデアプロセスで行うため、このプロセスでは「自分たちが解くべき問題は何か?」に焦点を当てて話し合いましょう。
デザイン思考 ③アイデア
アイデア(Ideate)→ブレインストーミングを通じ解決方法を探す
アイデアプロセスでは、ブレインストーミングを通じて問題を解くためのアイデア出しを行います。
ブレインストーミングのコツとして、7つのことに心がけましょう。
- ジャッジしない
- 大胆にいこう
- 「Yes,and」
- 一度に発言できるのは一人だけ
- トピックに集中する
- 可視化する
- 質より量
ブレストが盛り上がらなかったら、まずは自分で考える時間を与えます。
5分間で付箋にアイデアを書き出し、それをあとから発表するというものです。
やり方を工夫してアイデアをどんどん出し、その中から良いアイデアを絞っていきましょう。
デザイン思考 ④プロトタイプ
プロトタイプ(Prototype)→アイデアを検証できる試作品をつくる
プロトタイププロセスでは、アイデアを実際に試してもらい、フィードバックをもらうための試作品を作成します。
プロトタイプの目的は考えたアイデアが、問題解決に役立つかどうかをテストするためのものです。
そのため、スピーディーにかつ少ないコストで試作品をつくることが重要になります。
著者が考えるプロトタイプのマインドセットとして
- プロトタイプはユーザーに対しての質問である
- プロトタイプは実演ではない
- 早く失敗する
の3つの項目です。
試作品をつくる前にメンバーでこれらを共有しておきましょう。
デザイン思考 ⑤テスト
テスト(Test)→ユーザーテストを通じて評価する
テストプロセスでは、アイデアを形にしたプロトタイプをユーザーに体験してもらい、フィードバックを受けるのが目的となります。
著者はテストのポイントとして
- プロトタイプの魅力をユーザーに伝えない
- ユーザーのふるまいを観察する
- ユーザーの体験を聞く
- 深く掘り下げて聞く
ことが大事だと述べます。
テストの評価方法としては、十段階評価のアンケートなど、定量的評価ができるもの方がわかりやすいでしょう。
デザイン思考を使用する場面はいつ?
著者は、人々の問題に関連していることであれば、どんなトピックでもデザイン思考を使用することができると述べています。
デザイン思考は問題解決のためのベースとなる考え方を提唱しているのです。
そのため、この考え方はビジネスシーンだけでなく、様々な場面で応用できるのではないかと思います。
まとめ
今回は、ジャスパーウ著『 実践スタンフォード式デザイン思考 世界一クリエイティブな問題解決』という本を紹介していきました。
この思考はすぐにでも実践して試して見る価値があるのではないでしょうか?
最後まで読んでくれてありがとうございました。
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